誘発分娩入院
41w2d
夕方7時半 誘発分娩入院
なかなか産まれないお腹の赤ちゃん(とても元気)が心配なので入院しました!
荷物を大量に持ってきてしまったけど、必要なかったものが多すぎました。
そして、必要なのに持っていかなかったものも多すぎました~。
- 脚を温める長めのモコモコ靴下
- 脚を温める長ズボン
- 脚を温める貼るホッカイロ
- 食事できない時に飲むウイダーinゼリー的なもの
暑がりで常に足を冷やしていたい女なので今回結構怒られました。
入院当日の流れ 1日目
入院室に案内されてからすぐパジャマに着替え→NSTをつけられる→浣腸→ミニメトロ挿入→陣痛を起こす。
赤ちゃんの状態を見て問題がなかったため
今日は排便があったか聞かれました。
「出たけど大量ではない」と答えたので
浣腸をしていただく(激痛)(ローションとかなしにズボッとさしこまれた)(叫びかけた)
そのあとは、院長先生がミニメトロ(バルーン)を子宮口にいれてくれました。
こっちは全く痛くない。
元々、ミニメトロはいれる時もいれた後もそんなに痛くないとネットで見たので「所詮水風船よ」と高を括っていたんです。
まあ、普通に激しい生理痛くらいには痛かったです(痛い)
助産婦さんいわく「陣痛の20パーセントくらいの痛み」らしかったけど、私からしたら、初めてコーラックを飲んだ時より痛かったので十分地獄です。
あっという間に深夜になり、たまにやってくる陣痛らしきものに耐えながら仕事が終わった旦那を迎える(深夜1時過ぎ)
この時私は用意してなかった長ズボン、くつした、ホッカイロを旦那にもってきてもらいました(6月の後半にはウェルシアにホッカイロ売ってなくて2000円くらいした蒸気のめぐりズムシートを買ってきてもらいました)(40度までしか出ないので効果はなんとも言えなかったけどあってよかったです)
助産婦さんいわく「脚を温めないと陣痛がこないのに~!脚を冷やすのはよくないの!入院着に短パンできた妊婦さんあなたが初めてよ~」とのことで呆れられ気味でした(夏は短パンしか穿かない女)
次の機会があったら忘れません~。今は股間の痛みで次の機会なんて考えられないんですけどね!
その後は 旦那と他愛ない話をして4時間経過、朝から仕事なので旦那は明け方に帰宅。
4時半になると、私は溶連菌感染していたため抗生物質やら何やらを点滴されました。針がふっとくて私の血管とほぼ同じ大きさだったので助産婦さんが「どうしよう~血管細めだね。はいるかな?」と困っていました(とても上手なお姉さんだったので痛くもなく無事入りました)
微妙な陣痛に耐えながら朝8時を迎え、朝ごはん。病院のくせに何もかもがめちゃくちゃ味付け濃いのが印象に残った(文句を言うな)
このあと促進剤のせいなのか陣痛中に胃液担汁泡まで吐き尽くし出産するまで何も食べないで過ごしましたが、おいしかったです。
この日は深夜1時半から陣痛がきているとカウントされていたが、本陣痛とまではいかなかったので朝の8時に「陣痛促進剤いれます」と点滴。
実質ここから2日目と思ってます(?)
促進剤投与の2日目
結局昼10時には激グロッキーでした。生理の日みたいにお腹痛い!なんか気分悪い!10分に1度ギリギリ耐えられる感じの痛み!今思い返せば本陣痛ほど痛くないので甘えてたなと思いますが、リアルタイムでは死ぬ思いでした。
その時のLINEはこれ
汗だくで死にそうな姿を旦那に見せたくなくて面会に来ない方がいいよと言う図。
もう、頭の中は帝王切開にならねえかなという何も考えていない陣痛から逃れたいがための切腹願望。
ただ、本陣痛と比べたら全くマシな痛みだった。本当に。この時はそれがわかってないので「お腹切って...」と助産婦さんに泣きついていたけどめちゃくちゃ甘えてますね!!
当然、助産婦さんには「帝王切開のが痛いわよ。必要ない人にはやらないから頑張りなさい!」とバッサリ切り捨てられました。
お昼2時、旦那が仕事を抜けて会いに来ようとしていた時間帯に状況報告。
この頃はゲロを吐いて涙を流して鼻水でべしゃべしゃになってました。
実質入院3日目の深夜
そんな状態のまま次の日に、この頃がピークで痛かったです。
そして、まだ帝王切開の夢を見る...(諦めない女)
3400gって推定されてるのに、降りてこない...陣痛が終わらない...こんな痛いなら今すぐお腹の子を取り出して...としくしく泣いていました。
根気強く慰めて励ます旦那。
お腹もお尻も腰も全部が痛くて陣痛が来る度泣き叫んでました。
本当にこんな感じの泣き方してました。情けなすぎて助産婦さんが「親になるのよ!しっかりしなきゃ!泣かない!」と励ましてくる。お見舞いに来た実の母親には「本当によく泣くわね~痛みに弱いんだからもうっ。昔からこうよね~写真撮っちゃおうかな」と笑われる。なんてのほほんとしてるんだ!?こっちは死にそうなのに!?と言い返したら「死ぬわけないでしょ~みんな耐えてるのよっ笑」とにこッとされました。みんな耐えてると思うと偉すぎる。世のお母さんたちは本当にすごい。私は弱いので耐える力がなく流されるがままここにいるって感じだ...(ネガティブ)
子宮口7cmまで進みましたが全開になるまで産めませんと入院部屋で待機。
その間はNSTをつけてるせいでこんなに痛いのでは?とかゆるめようとしたり(ただの陣痛なので外しても何も変わりません)(しめつけが痛いのはあったかもだけどそれを我慢しないのは本当に赤ちゃんにも産院にも迷惑行為です)
トイレ!大きいのが出そう!でも点滴とNST外さないといけない!ウエーン!パンツが血まみれ!!かえたい!!(トイレに行くのを繰り返すと夜勤ワンオペの助産婦さんがその度にNSTを外すので大変迷惑)
こんな感じの患者だから
助産婦さんが「本当に困るのよ!!」と「怒ってるわけじゃないの!!」とすごい剣幕でした。怒ってるわけじゃないの!!とあとから言ってくれるも、まあ怒りたくもなりますよね!!ごめんなさい!!
ポータブルトイレをもってきてくれたり足湯を持ってきてくれたりアロマオイルを炊いたりシーツがぐしゃぐしゃになるほど陣痛で悶える私に、怒りながらも優しくしてくれた助産婦さん本当にありがとう...。深夜のワンオペであんなに親身になってくれて...
私ならあの状態の私にあんなに優しくできません。
そして明け方4時頃
「今お産の方がいらしてるの!しばらく構えないからね!」と困った顔の助産婦さんに言われてしまってナースコールを控えてひたすら泣き叫んでいた頃に、明らかにやばい痛みを感じたのでアッサリナースコールを押す。我慢した時間30分(駄目すぎる)
子宮口の確認をしてもらったところ8センチになっていた。この時、内診の衝撃で破水。 ここからはこれは本当にこの世の痛みか??ってくらい痛い陣痛が5分間隔くらいでくるようになりました。
その後は泣き叫んで泣き叫んで、孤独に戦い続けて5時
「お願いします!!帝王切開になりませんか!!」とボロボロ泣きながらまた懇願する私。
2日寝てない、飲まず食わず陣痛26時間目くらいで何もかもやめたかったんです。赤ちゃんには会いたいけど出産にはもう力をかけたくなかった。産後の痛みは耐えるけど今の陣痛はもう!と頭が狂いそうでした。
助産婦さんに「今ね、あなた以外に2人も出産の妊婦さんがいるの! 甘えたこと言わないの!」
と当然叱られるも、「はぁ~...さっき院長先生が、6時までに全開にならなかったら帝王切開も考えてるって。先生は朝からずっと働いて夜もやってるの。働き詰めなのよ。でもちゃんとあなたのことも気にかけてるの」と優しく教えて貰えて
や、やったーーーー!6時まで耐えれば帝王切開してもらえるー!?
と大喜びで言葉もなくコクコク頷きました。同時に常識を取り戻し(?)ほかの妊婦さんや助産婦さん、そしていつも優しい院長先生に申し訳なくなったので叫ばないように極力心を殺して痛みを逃しました。
もし6時まで子宮口が開かなければ、帝王切開してもらえる!!なら頑張れる!!
というよくわからない思考で今までになく真面目に耐える私。ハァハァと意識がおかしくなりながら両親学級で習った安産のポーズをとって痛みを逃しました。
その結果 6時には子宮口9センチに。
助産婦さんに「わー!これ下から産めるわよ!!やればできるじゃない!偉い!」と撫でまでされました。
私「無理だったらいつでも帝王切開してください!やれることは全部やりました!!」 何故かとても元気。
もうなんでもやるから早くこの時間を終わらせるぞというやる気に満ちていたのでヤケクソな笑顔で分娩室へ。
助産婦さんは
「あなた!さっきと顔つきが全く違うじゃない~!強い子!お産が終わったらたくさん褒めてあげるからね!
あなたにはできる限りの事をしてあげたいから私も頑張る!あなたはいい子よ!」
と笑顔...
30分おきにわがままなナースコールをしていた甘えんぼ妊婦相手にこの対応。聖母なのかな...?
さすが毎日赤ちゃんに接しているだけあって
包容力が違う、叱られてる時も嫌な心から言ってるわけがないってわかる叱り方しかしてこないんです...(※いい大人がそう何度も叱られるようなことをしてはいけません)
そこからは「漏れそうです出してしまいそうです」と焦る私に「うんち出るくらいいきんで!!漏らしていいの!!漏らせば上等よ!頑張って!!」と応援してくれながら新生児室にミルクをあげにいく助産婦さんと、分娩台でただただいきみ続ける私。
しっかりオシッコもうんちも羊水も血も出しまくって狂ったようにいきみ続けて視界がボヤボヤしてきてました。胃も空っぽで睡眠もとってなくて、力がほぼないのに陣痛で起こされる脳内麻薬的な力だけで動いてるような...
漏らしたのがたまると報告して助産婦さんがお産パッドを取り替えたり消毒?なのかシャワーみたいなのをかけてくれます。恥も何もかも捨てて漏らしすぎの妊婦。
頭の片隅で、ああ、こんな髪を振り乱したデブの排便の世話をしながら新しいいのちの誕生を手助けしてくれるなんて本当にすごい仕事をしているんだなぁ助産婦さんって。と助産婦さんを尊敬する私。
多分こんなに頑張っても貰えるお給料は見合った金額じゃないんじゃないか...?とかゲス気味の思考に飛びかけるも陣痛がきたのでまたいきむ。
そんなにいきんだら疲れるでしょ?と止めながらも助産婦さんは「泣いてた時と別人みたいよ!上手!すごいいいお産よ!すごいいきめてる!」と声掛けしてくれました。
励ましのプロ...?
「なにか音楽かけたい?」とも聞いてくれたけどそれどころじゃない&私の好きな音楽は知名度がそんなにないものばかりでこんなところで聞けるわけがない。
「特にないです!」
そして流れるめちゃくちゃリラックスさせてくる優しいオルゴールっぽい音楽
い、いきみづれえ~!!いきむけど
有名な曲ならWANIMAの「やってみよう」が聞きたいなと思いながらいきみました。なんか突然頭に流れ出したのが「やってみよう」だった。いい歌だ。auのCMソングです。
「やってみよう」 フルver. /WANIMA【公式】 - YouTube
いや~こういう曲普段聞かないのに、何故だろう。今フル聞くと少し泣けます(産後ハイ?)
そこからは「赤ちゃんが前頭位なおったか調べるから超音波しようね」と超音波室に連れていかれる...えっ、前頭位だったの?! ここで明かされるお産が進まない大きな原因!
そりゃ帝王切開しようかってなりますよね!
正当な理由あったんだな~よかった(よくない)
超音波室、陣痛きながら診てもらったのですがジェルが冷たい&なかなか院長先生がやってこないことでお腹が冷えてまた心が折れかけた(すぐに折れるメンタル)
忙しい先生たちに向かって「お腹痛い!冷たいです!」とわがままをいう私。
そしてかえってきた先生の言葉は「うーん直ってない、目が3時の方向で〇〇××(専門用語オンパレードで助産婦さんに声掛け)」......
私「帝王切開してください!!」
振り出しに戻った気分。
助産婦さんに「このあと院長のお父さんがきてくれるからそこでまた相談しよ~ね」とはいはい~て感じで分娩室に戻らされる。
「あのー帝王切開になりますか?」
「とりあえず頑張ってみよう!いきんで!もう9センチなんだもん!」
まあ痛みがもうピーク過ぎてむしろ痛くないわ~最大まで苦しんでダメなら帝王切開してもらおう~!
って気持ちになりながらいきむ私。
そこに登場した院長先生のお父さんはかなりの高齢のおじいさん(背が低めで細くて本当におじいさんといった感じ)
(私を取り上げてくれた先生もこの人だったそうです...親子二代でお世話になりました)
突然登場し、突然消毒液?が股間にかけられて、冷たくて気持ちよく救世主かと思いました。
「いきむ時はね~息を吸って、はいて、息を吸って、フゥーっ!て吐く!吐く時はオヘソのあたりを見て、目を見開く!トイレの時とおなじ!余計な声出さない!」
大きな声でこれを繰り返し言う先生。
院長先生親子は本当に本当に早口で、ネットの口コミに 早口!と書かれるほど早口なのでよく聞き取れないところが多々あったのですが繰り返しきいてやっとわかりました。
しかもお父さんの方は喋り方が酔っ払いっぽいので聞いていて混乱する!!(でもとても感じのいい優しい明るい先生で本当にありがたいです)
しかもこの大ベテランの先生、素晴らしい手腕で私には全くわからないうちにクスコ?なのか金属みたいなもので膣内をひろげ手を差し込んだみたいです。赤ちゃんの位置をなおしてくれた(らしい、助産婦さんがあとからすごいでしょう!って誇らしげに教えてくれました)
何度も何度もいきむ度に金属で膣口を開かれて、どんどん赤ちゃんが降りるのがわかりました。
的確ないきみの指示に的確な処置。助産婦さんと医師の連携がとれたやり取り。
こんなにすごいお仕事をしている人がこの世にはいるんだ......産婦人科ってすごいな......そもそも出産って凄~い(小学生並みの感想)
と、1時間の分娩が終わってからは天井を見てボケっとしてしまいました。産まれた瞬間の温かいものがヌルンダランドラゥンって出ていく快感忘れられない...胎盤のグロさも...
それにしても、胎盤が出た時の後処置がテキパキしててまたもや医師の戸惑いのない胎盤キャッチや人体の仕組みに感心しました。
「この産院じゃなかったら帝王切開してたと思います、ありがとうございます!」と大感謝しました... 赤ちゃん元気なら帝王切開でいいや保険入ってるし~と思ってたんですけど経膣で産んだ時のやりきった感からそう思いました。 帝王切開してても絶対「帝王切開してくれたおかげで助かりました!!」っていってるだろうけど!
助産婦さんは「あなたがいきむの上手ですごい頑張ったから産めたのよ!」と褒めてくれましたがどこまで優しいんだよ~!
そのあとは助産婦さんがいつの間にかカメラを持ってきてくれて
「えっ2日お風呂入ってないしすっぴんだし3日泣いて過ごした汚い顔なんで嫌です~あはは」と完全拒否の姿勢をとったけど「いいから!!(- - #)」と強制イベントだったみたいで撮られました。私のケータイで camera360で撮ってもらうことを条件に撮りました。(普通のカメラに映ると鼻のでかさ、目の小ささに悲しくなるので)
そんな感じで陣痛はじまってから28時間30分くらいでお産終了しました!
お腹の子は幸いにも健康体でしたが、かわいそうなことにお腹の中でストレスを感じていたみたいで胎便をしていました。胎盤が緑と黄色だらけ(´;ω;`)つらかったなぁ
早く産んであげられなくてごめんよ~。
何に感謝って本当に助産婦さんに感謝です。可愛い娘が産まれたことも何もかもに感謝~
指をぎゅっとしてもらうのが幸せです!